【86日目】ニートだけどポジティブに生きてる
ポジティブに生きるのって難しい。
最近ポジティブ感が薄れてきている。
なんとかなるさーとそこそこな生き方をしてきたからだと思う。
警察官の父と元保育士の母、4人兄弟の3番目で育ってきた私はしっかり者の兄と自由奔放な姉を見て育ち、要領の良さを学んで弟をこき使ってきた。
そしてそこそこの成績でそこそこの大学まで進学し、そこそこ楽しい学生生活を送ってそこそこの会社に就職したわけです。
それからよくある3年目での転職を果たし今に至る。
私の伝記を書いたら多分小学生の夏休みドリルくらいの厚さにしかならない気がする。
もちろん、何もなかったわけではないけれど、人に自慢できる程の成果や、波瀾万丈は特に無かった気がする。
そんなピクニックの丘くらいの苦労しか乗り越えず平凡に生きてきたので自分に自信が持てない。
その点、のんちゃんはすごい。
ニートだけど、ちゃんと生きている感じがする。
やりたいことを見つけて、ちゃんと追っかけているし謎の自信も持っているのです。
ちゃらんぽらんな感じののんちゃんも若い頃の経験値は普通の人よりあるらしい。
この先私はどんな風に生きたいんだろう?
優しい人、余裕のある大人、人を見下したり差別したりしないで大きな心を持ちたい。
そんな感じのイメージしかないから困ってしまう。
特に仕事をする上での目標が難しい。
正直役職とかにあまり価値を感じていないし憧れるような先輩もいない。
そんなダメダメな状態なのです。
そんな時はポジティブのんちゃんに相談だ!
と、おうちに遊びに行くとのんちゃんは脚本の執筆に頭を抱えていました。
今度は何を始めたかというと・・・映画を作るそうです。
よく一緒に飲みに行っていた大学生と一緒に自主制作の映画コンテストに出すらしくその脚本を書いていました。撮りたい映画の予告を作って優勝すると映画製作費として1000万もらえる超太っ腹なコンテストだそうです。
「オレ、映画監督になっちゃうかも!」
と、やる気だけはあるのんちゃんですが、まったく筆が進んでいない様子。
結局二人で夜中2時までかかって書き上げました。
あれ?私何しに来たんだっけ?
夢いっぱいののんちゃん。
夢が叶う日は来るのでしょうか・・・・。
つづく
【76日目】ニートから転身 スナイパーとしての生き方
私の彼氏はニートなのでお休みも出勤日もありません。
なので会社の先輩に「来月希望休ある?」と聞かれても「いえ、特に」と答えていました。
しかしこの前
先輩「あれ?彼氏と合わせてもいいんだよ?土日休みの人じゃなかった?」
私(ギクリ‥‥)
「あー、そうだったんですけど今は休み関係ないんですよー」
先輩「えー、お互いシフト制だったらもっと大変でしょ!」
私「まぁ、でも月2回くらい休みが合えば良いので‥‥」
と誤魔化してしまいました。
やっぱり「彼、ニートなので!いつでも会えるんです!」とは言えない。
彼氏何してる人?と聞かれると「今は自営業ですー」と流してしまう。
ごめんよ、のんちゃん。
のんちゃんは絶対大成するんだ!と信じているようでまだどこかにのんちゃんを認められない私がいるようです。
これから先、やっていけるのかなぁとぼんやりしながらご飯を作っているとのんちゃんから驚くべき報告が
「オレさ、実は仕事見つけたんだ」
「え!!何してんの?!」
いきなりの報告にびっくりしながら話を聞いたところ
それは
賞金稼ぎ
悪の組織やマフィアをビルの上からスナイパーライフルで撃ち抜く仕事だそうです。
いろんな依頼が舞い込むのでなかなか忙しいらしく、ミッションクリアの条件もただ仕留めれば良いわけではないシビアなお仕事。
ターゲットが遠い時は風の動きにも神経を使います。
全員頭を狙って一発で仕留めなければ自分の命も危ないまさに命がけのなのです。
稼ぎはどうかというと、命がけなだけあってかなりなもの。
「これなら子供が産まれても不自由させないと思うけど、どう思う?」
携帯を眺めながら真剣なのんちゃん。
父親としての自分を考えるとスナイパーという生き方には迷いがあるようです。
「うーん。稼ぎがあるんは嬉しいけど、お父さんはこんな仕事してるやでって胸張って言えへんのは辛いんちゃう?」
「そーだねー。やっぱりそー思うよね‥‥。」
のんちゃんが静かに携帯を置いて現実世界に戻って来たのでご飯にしました。
【72日目】ニートが作ったアプリ!☆福岡市限定☆
起業する!とニートになって早2ヶ月。
のんちゃんがついに成果をあげました!
『とれいんなう』
これ‥‥
のんちゃんが作りました!!
福岡市内の主要な電車限定ですが
アプリをタップして開くだけで最寄駅の次の電車時間が分かる優れもの。福岡市内在住の方、出張で行くよって方にオススメです。
毎日映画見たり、ゲームしたり、飲みに行ったりしながら太っていたニートのんちゃんですが、ちゃんとそれっぽいことしていました。
我慢強く見守っていて良かった!
のんちゃんの好物ケンタッキーでお祝いです。
とは言ってもこれはナレッジソフトという立派な会社からリリースしてまして、のんちゃんのお手柄にはなっていないそうです。
のんちゃんは「こんなん作りたい!作って!」と言って前の職場で仲良くなったエンジニアさんに作ってもらったとの事。
何回か相談してこーしたいあーしたいと口を出し完成。
なのでそのエンジニアさんの会社から出てるんですね。
つまり万が一みんながこのアプリを使ってくれてものんちゃんには一銭も入ってきません。
2ヶ月間稼ぎなし。
でも、作ってもらえたという事はアイデアは認められたってことですよね‥‥
ニート生活は続きます。
【64日目】アラサーの誕生日の恨み
もう10月。
10月といえばハロウィン♪
日頃は真面目で引っ込み思案な日本人がここぞとばかりに仮装してオープンになれる日ですね。
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福岡タワーもハロウィン仕様で可愛くなっていました。
盲腸疑惑のあるニートの彼氏、のんちゃんは結局脱腸だったようです。
脱腸ってあまり身近に感じてなかったのですが実は10人に1人なる病気で、ヘルニアの一種らしいです。
中には気づかずに過ごしている人も多いんだとか。
手術決定ののんちゃんは生活保護受けようかなぁと画策していました。なんでも生活保護者は医療費タダになるらしいのです。
とことん日本て優しい国ですね。
のんちゃんはどんどんニートらしい知恵をつけていますが、なんだか税金の無駄遣いな気がして良心が痛むので止めさせようと思います。
話は飛びましたが、ハロウィンで思い出したのでのんちゃんへの恨みを書きます。
のんちゃんはイベントに重きを置いていません。
クリスマスに関しては「ケンタッキーが食べられる日」という認識のようで毎年楽しみにしていますが、2人の〇〇記念日とかは一切スルーです。
プレゼントも記念日だからとかは嫌で、形に残るものもあまり渡したく無いのだとか‥‥
お菓子とか小ちゃな雑貨とかは気まぐれに買ってくれるんですけどね。
ちょっと寂しいですが、男の人ってこういう人いるよねーと割り切っていました。
私も記念日に関してはいちいち覚えていないタイプで、クリスマスもお互い高価なプレゼント用意して、雰囲気のいいレストラン予約してなんてのは気疲れするので望んでおらず気にしていませんでした。
しかし、誕生日を無視された時にはさすがに荒ました。
しかもその日はのんちゃんもお休みで一緒に居たのにです。(この時はまだ働いてました)
小春日和に散りゆく桜を見て
「きれいだねー」
ほのぼのしているのんちゃん
「そやな」
ほのぼのしない私
もやもやを抱えながら普通に散歩して帰りました。
「おめでとう」の一言が欲しかっただけなんです。
プレゼントはもともと期待していなかったので。
あまりのスルーっぷりに帰り道に1人ホロリとしてしまいました。
この恨み晴らさぬべきかと思った私は帰宅後恨みを込めてのんちゃんにLINE。
「おめでとうも言ってもらえへんだから自分でお祝いする」と。
自分で買ったケーキの写真と共に。
陰湿です、はい。
のんちゃんもこの件に関しては少し反省したらしく、次のお休みにお祝いをし直してくれました。
ハッピバースデーの歌を歌って乾燥肌の私の事を思ってちょっと良いボディクリームもプレゼントしてくれたので今回の事は水に流して仲直りしました。
言いたい事は言わないとダメですね。
のんちゃんも悪気があった訳ではないので。
勝手に黒い気持ちになった自分も反省です。
プレゼントを渡す前に目をキラキラさせながら
「プレゼントなんだと思う?!これくらいの大きさでね、パカって開く入れ物に入ってるよ!」
って指輪を連想させるクイズをジョークのようにアラサーに向かって言ってきた事は許していませんが。
【60日目】30歳ニートにやって来たピンチの話
ニートののんちゃんから電話がありました。
「下腹の、左側が痛い。これは盲腸かもしれない‥‥」
いつになく弱気なのんちゃん。
今日の昼過ぎに気づいてしまったそうです。
あれ?そう言えば昨日から下腹が痛むなぁ。
そして蘇る幼い頃の記憶。
蝉の声が響き渡るある夏の日。
近所の友達が盲腸の手術をした後、自慢げに見せてくれた傷跡。
その傷があった場所と同じところが痛い!
と言うことでネットで症状を検索。
ほぼほぼ当てはまる盲腸の症状。
しかしどうしても信じたくないのんちゃんはあれこれ理由を考えていました。
最近辛いものを食べ過ぎて腸がちょっと弱っただけかもしれないからペパリーゼで治るかも。
昨日カンパンを水も飲まずにいっぱい食べて喉がカラカラのまま寝たから脱水症状かもしれない。
昨日トイレで踏ん張ったからお腹の筋肉痛かもしれない。
よくわからない理由ですがのんちゃんは本気です。
「どうしよう。お腹切られたら。ニートなのに。手術になったら‥‥」
必要以上に脅えるのんちゃん。
一応ニートの自覚はあったようでちょっと安心。
私はご飯を食べている途中だったので、とりあえず看護師さんをしているのんちゃんのお姉さんにも聞いてみなよ、といったん電話を切りました。
30分後
「あーまぁ、盲腸かもねーって言われた。すごい訴えてるのに誰も心配してくれない!」
不満そうなのんちゃん。
さすが看護師さんは冷静です。
さらに脱腸の可能性もあるんだとか。
脱腸の症状としては下腹が出るそうなんですが、いかんせんのんちゃんのお腹はもともと出ているので判断ができません。
やっぱり太っちょはリスクしかありません。
「俺の体、まだ真っさらなのに、お腹に傷が出来るなんて、どうしよう」と嘆く30のおじさん。
病院嫌いののんちゃんですが、さすがに危機感を感じたのか明日の朝も痛かったら病院に行く事にするそうです。悪化すると1人では歩けないらしいですからね。
のんちゃんはもしもの場合に備え、遺書を書いてから寝るそうです。
【55日目】ニートの彼氏と本音の話
ニートののんちゃんは自律神経のバランスがおかしくなっているので大変です。
1年ほど前から酷くなってしまいました。
・人混みがダメ
・動悸、息切れ
・めまい
・不安症
・呼吸困難
なんとも厄介な病気です。
辛そうにしているのをいつも見ていたので変な負担をかけないように、心配させたりプレッシャーかけたりしないようにと気を付けていました。
「本人がいない所でそんなこと言うのは悪口だ!性格悪い」と言われるのでのんちゃんの前では仕事の愚痴も吐かずに良い子のふりをしてたし、私の悩み事や不安に思っていることは大抵のんちゃんに関わりがある事なのでそんな話はもちろんしません。
とりあえずマイナスな話題は避けていたんですね。
そんな環境が続き、気づけば私はすべて飲み込むようになっていたようです。
のんちゃんは大変だから私が大人にならないといけない。目指せフネさん!と思っていましたが‥‥
気づいてしまったんですよね。
「あぁ、これは不満なのか」と。
素が出せて楽だった彼氏から繊細過ぎて言動に気を付けないといけないぽっちゃりニートの彼氏になってしまったのんちゃん。
そして私も気分屋でめんどくさい彼女になってしまっているはず。悪循環。
うーん、どうしたものか。
結婚も遠のくばかり。
でも悩んでいても仕方がないのでこの状況を笑い飛ばせるくらい強くなるしかないですね。
このブログを始めたのもその理由の1つでした。
客観的に見ればバカバカしくなるかなと。
さーて明日も頑張ります。
【49日目】子供が欲しいけど彼氏がニートな話
実家に帰ると叔母さんに「お見合いのいい話があるんよ。あー、付き合ってる人がいるのは聞いてるんやけどな、いつまでもふらふらしてられへんやろぉ?」とお見合い話を持ってこられると言うリアルな夢を見た秋の朝。
自分でも気づかないうちに精神は追い詰められていたらしい。
30歳の彼氏、のんちゃんは今日も元気にニートです。
元気なのが救い。
お見合いの夢なんて見ましたが、実は定期的にビックウェーブとして訪れていた結婚欲は最近落ち着いてきていたのです。
もう無理だ!彼氏ニートだし!だからって別れられないし!と少し開き直りモードになったのと、1人の時間も欲しいし、ご飯食べて片付けもしないでゴローンて映画とか見ながらソファでだらだらしたいしと結婚に向いていない自分の性格を自覚したからかもしれません。
しかし
最近新たにやってきたウェーブ
"子供欲しい欲"
周りの結婚ラッシュの後すぐにやって来る出産ラッシュ。
ちっちゃい子は可愛いですねー。
中学生は嫌いですが。
3歳くらいまでは本当に天使ですね。
自分にはあまり無いと思っていた母性が顔を覗かせました。
これは困ったもので、結婚とは違い期限がつきまといます。
というか女性は子供前提で結婚する人も多いですよね。
私もまだ20代とはいえ逆算すると焦るアラサーです。
本気で婚活でもしようかとふと思ったりしてしまいました。
だからといって誰の子でも良いわけないし、子供ができてからが大変で、その大変を一緒に協力して乗り越えていける人と結婚しないと失敗しますよね。
なにより子供がかわいそうな事になります。
生涯独身率は4人に1人の今。
1人で生きていけるキャリアも築ける気がしない私にあるのは孤独死のみ。なのか‥‥
でも焦りは禁物!
焦ってできちゃった結婚をして離婚をしてシングルマザーを頑張っている職場のお姉様にも「焦っちゃだめ!絶対!」と念を押されたので、また子育てに向いていない私の性格でも数えながらこの波を乗り切ろうと思います。
そして今日ののんちゃんは、前に組んでいたバンド仲間と「久しぶりにスタジオに入ってくる!」とわくわくしながら出かけていき、久々過ぎてギターの重みに耐えらなかったのか背中を痛めて帰ってきました。
マッサージをしてあげながらちょっと人生に不安を感じた秋の夜。